りんごの木クリニック
患者管理がしやすく情報がわかりやすいため、災害が起こった時の緊急時にも役に立っています
- エリア:北海道札幌市(豊平区・白石区)
- 使用電子カルテ:モバカルネット
- 患者数:320名 ※インタビュー時
内容 | |
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導入前 | 予定の抜け漏れやミスが増えてきた。スタッフ増加で管理が難しくなっていった |
導入後 | 予定・患者の管理がしやすくなった。災害時に該当エリアの患者さんを探しやすい |
2023年4月に札幌市豊平区で開院されたりんごの木クリニック様。
開院してわずか1年(※インタビュー時)で、患者数が300名を超えています。
本日は院長の稗田先生とMA(メディカルアシスタント)の藤本さまにお話しを伺いました。
Q.まずは貴院についてお話しください
普段の生活から最期の時まで、一緒に考えて歩み寄るクリニック
当院は2023年4月に札幌市豊平区で開業しました。
疾患を問わずに、軽症から重症の患者さん、緩和ケアまで幅広く対応しています。
豊平区・白石区を中心に、車で15分圏内のエリアを診療しており、現在は約320名ほどの患者さんがいらっしゃいます。
開業した時から、居宅介護支援事業所や訪問看護ステーションなど多職種との連携を大事にしてきました。おかげ様で口コミが広がり、患者さんの増加につながっています。
また、今年3月から形成外科専門医も入職していただいたことで、需要の多い皮膚疾患の患者さんにも対応することができるようになりました。
患者さんだけでなく、ご家族の皆さまにも満足度の高い医療の提供を心掛けております。
Q. 以前のスケジュール管理方法や課題を教えてください
電子カルテだけでの予定管理で、ミスが発生していた
予定管理は開院当初から、主に院長とMA(メディカルアシスタント)が行っていました。
当初は電子カルテの予定機能で予定管理をしていましたが、とにかくカルテだけで予定を把握することが難しかったです。
電子カルテの予定機能にはたくさんの機能があると思いますが、その機能を見つけにくく、有効活用できていませんでした。
また、予定がワンクリックで削除されてしまうため、ミスも起こっていました。
開院当初の慌ただしい時期に、予定がきちんとは登録できていない、時間の変更ができていない、などの問題が起こっていました。
開院から半年で患者数が一気に150名ほどになり、スタッフが増えてきたことで、ミスも徐々に増えていく状況でした。
Q. クロスログを導入してどう変化しましたか
・ 直感的に使いやすい機能で、予定管理がしやすくなった
・ 患者情報が整理しやすく、災害時には対応がスピーディにできる
一番実感していることは、予定が入れやすいことです。
NGスケジュールも登録できるので、間違えて予定を入れてしまった場合にアラートがでる。
また、予定を削除する時にもミス防止機能があるので、とても助かっています。
予定を繰り返しで登録する時にも、施設患者さんは一括で設定できるので、とても重宝しています。
訪問回数チェック機能もよく使っていて、漏れのチェックや訪問件数の把握にも役立っています。
また、患者さんにお渡しする予定表が印刷できるところも嬉しいです。
これまでは、フォーマットを印刷してカット、それに患者さんお一人ずつ日付を手書きして作っていました。
今では印刷だけで準備ができます。
そして、特に「患者タグ」はかなり使っています。
タグのおかげで管理がとても楽になりました。
貸し出しをしている物品や、レンタルしてる業者さんごとに色分けしたり、工夫をすることで算定時の確認作業が楽になります。
災害があった時には、患者さんをすぐに調べることができ、停電しているエリアの患者さんがどのような患者さんか一目でわかります。
そのため、必要な対応を素早く行うことができます。
よくご利用されているクロスログの機能
- NGスケジュール
- 訪問回数チェック
- 出力機能(患者さまの予定表)
- 患者タグ
Q.導入後どうやって運用に乗せましたか?
MA(メディカルアシスタント)がメインになり、使用マニュアルを作った
最初はもう一つシステムが増えることに、不安や「またイチから覚えるのか」という気持ちがありました。
でも「まずはやってみよう」と。
元々、連絡ツールも今はGoogleChatを使用していますが、以前は別のツールで、それが使いにくかったため変更しました。
当院には”不便だな”と思ったら、すぐに別のシステムを検討する環境があります。
導入してすぐにクロスログの使い方をみんなで話し合いました。
「患者タグに色付けルール」など、MAがメインになって、クリニック独自の使用マニュアルを作りました。
Q. 貴院の今後の展望を教えてください
現在、当院では一日の稼働が約3レーンとなっております。
今後は、3レーンを通常稼働とし、1レーンは緊急対応ができる4レーン体制を整えていきたいと思っています。
おかげさまで、現在は年間の在宅看取り件数も100件以上と、地域でも非常に忙しいクリニックの一つとなりました。
開院して1年で患者さんが320名となったので、このペースでいけば大変だと思いますが、地域のニーズには応えていきたいです。
そして、現在も重症の患者さんが多いですが、今後も重症患者さんを受け入れは変わらず行っていきます。
札幌市の他の区では在宅医療の過疎地もあるので、そのような地域に医療提供をしていけたらいいな、と思っています。
開院して半年で患者数が急激に増加すると、システムの「使いやすさ」はとても重要です。 使っていてわからないことが多いと、それだけ調べたり問い合わせしたり時間を使ってしまいます。 クロスログの特徴のひとつである「直感的に操作できる使用感」を実感していただき、とても嬉しく思いました。
お忙しい中、インタビューのご協力いただき、誠にありがとうございました。