導入事例

医療法人社団悠翔会 悠翔会ホームクリニック知多武豊様

CrossLogの効果で作業時間の短縮に成功。月間の訪問件数も上がりました。

  • エリア:愛知県知多郡
  • 使用電子カルテ:homis
  • 患者数:約200名(割合 居宅 7/施設 3) ※インタビュー時
  • 特徴:終末期患者が多く、お看取りまでの期間が短い

内容
導入の経緯 脱属人的な管理方法を目指していた
導入後の変化 作業時間が効率化でき、月間の訪問件数が上がった

「かかわったすべての人を幸せに」を基本理念に、首都圏近郊・愛知県・鹿児島県・沖縄県に計24ヵ所(2023年7月現在)の診療拠点をもつ医療法人社団悠翔会様。今回はその中でも特にクロスログをご活用いただいている、悠翔会ホームクリニック知多武豊の熊谷院長にお話しを伺いました。

Q.まずは貴院についてお伺いします。

愛知県の知多半島は人口が約60万人ほどで、北部に人口集合地域があり、南部は人口が減少し過疎地域となっています。その半島のど真ん中に当院があります。 当院のミッションは、北部はもちろん南部の人口が少ない地域へ在宅医療という文化を新たに提供することです。 そのために、人口密集地ではないエリアに開業しました。

現在、訪問診療を行って10ヶ月ほど経過しています。
当院の患者さんは終末期や重症の方が多くいらっしゃいます。月に10~15名ほどのお看取りがあり、現在までに130名ほどをお看取りしましたが、訪問診療開始からお看取りまでの中央値がおよそ2週間です。
都心部の訪問診療と違い、地方では家と家の距離が離れており、移動距離がかなり長くなります。その上で移動時間を可能な限り短く、効率よく回らないと多くの患者さんを診ることができません。 当院でも長い時は1日100kmほどの移動距離があるため、時間のロスを省くために、訪問の順番をCrossLogの機能を活用し日々効率化しています。



熊谷院長


Q. MCS(メディカルケアステーション)との連携について

 在宅医療には必須。連携によりさらに便利に 

2023年6月より、クロスログがMCSと連携できるようになりました。
当院では診療の度に必ずMCSに記録を残しているため、この連携は不可欠でした。以前よりさらに便利になったと思います。
地方の場合、苗字が同じ患者さんが多く、苗字だけでは該当の患者さんをすぐに検索できませんでした。それがクロスログからダイレクトに患者さんのスレッドに飛べるため重宝しています。



Q. CrossLog導入のきっかけは何でしょうか。

 ルート管理の脱属人化 

以前の職場では訪問診療においてルート組みに課題がありました。
600名ほどの患者さんを診ていましたが、1人のスタッフだけがルート組み・スケジュール管理を担当していました。そのスタッフが住所から地図のわかる、土地勘のある方だったため、1人しかこの業務を行うことができなかったのです。 診療の内容から「この患者さんはあえて別日に訪問したい」と思っても、スケジュール管理がその方の裁量で決まっていたため、1人に依存した状態でした。

感じていた問題点

  • 1人に依存していた
  • その方が休めず、替えがきかなかった
  • 診療方針にも支障が出る

    これではダメだと思っており、初めて訪問診療に携わる人でも成り立つシステムが必要だと考えました。人に依存しないシステムを構築し、誰でもスケジュール管理ができ、休日も取得しやすい環境をつくるためにCrossLogを導入しました。

    知多武豊3

Q. CrossLogを導入してどう変化しましたか

訪問件数が増えました。 カーナビへの住所入力がなくなり、クロスログからApple CarPlay(Apple社アプリ)やAndroid auto(Google社アプリ)へシームレスに患者地図を表示することにより、1件あたり2~3分程の時間の無駄が省けました。スマートフォンでクロスログを使用すると1タップでGoogleマップに飛ぶため、カーナビ入力の手間がなくなりました。1日10件の訪問件数があれば20分のロスがあり、その時間で1件の診療ができます。1週間で診療件数が5件分変わってきます。


クロスログの導入前は患者さんの情報を電子カルテだけで管理しており、Googleマップへ飛ぶリンクに辿り着くまでに2~3の工程がありました。それを手間と感じていましたが、クロスログは1タップで済むためとても便利です。

また、Googleマップで微調整した位置を保存できるのもうれしい機能です。
居宅の場合、ご自宅と駐車場が離れているケース、自宅がわかりにくいケース、隘路にあり車で進入できないといったケースがよくありますが、前述の機能により解決されます。
これに加えて写真を保存する機能を活用し、Googleマップでたどり着いた場所でも分かりづらい時にはマーキングした写真をクロスログにアップロード・参照することにより、初めて行く場所でもそれほど困ることなく到達できます。
こういった機能はいずれも直感的に操作できるため、クロスログの操作レクチャーがなくとも、困ることはありませんでした。

また、院内の共有事項も、今はクロスログで行っています。全員分のスケジュールをクロスログに反映させているため、一目でシフトを把握できるようになりました。
それまでのホワイトボードでは、スタッフが休みであることを当日になって知ることがありましたが、今ではクロスログでシフト管理しています。
「その他予定」を活用して、シフト・物品・ミーティング予定・契約書類についてなど、院内での連絡事項がクロスログで共有できました。 クロスログがハブ(中核)になり院内のDX化が進んでいます。スケジュール管理だけでなく、その他の機能でもクロスログは重要なツールになっています。

知多武豊1



Q. 今後クロスログに求めることはありますか

最終的には「全自動化」されるとありがたいです。今は散布図からルート作成をしていますが、ルート提案を自動で行うなど。 また、診療予定のアナウンスや保険証の準備といった患者さんに向けた連絡も合わせて自動化されるとうれしいです。



クロスログ導入により院内の業務がかなり効率化されたことが伺えました。 クリニック独自のルールにより、クロスログの機能を最大限に活用してもらっています。 今回はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。


インタビューにご協力いただいたクリニック

医療法人社団悠翔会 悠翔会ホームクリニック知多武豊

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〒470-2347 愛知県知多郡武豊町字道崎4-11 中日ビル第2 1F
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