医療法人利仁会 むねみつホームメディカルクリニック

情報の分散と煩雑さが解消。一元管理による即判断でチーム連携力が向上しました。

2025-06-17 18.44

大阪府高槻駅から徒歩10分ほどにある むねみつホームメディカルクリニック様。
今回は院長の宗光先生と看護師の沖様にお話しを伺いました。


内容
導入前 Googleカレンダーで予定管理をしていたが、視覚的に把握することが難しかった
導入後 直感的に見やすく、スケジュールから訪問時に必要な情報まで一元管理


Q.まずは貴院についてお聞かせください。

脳神経外科医から在宅医療へ─「家に帰れる環境をつくりたい」

当院は2020年5月に大阪府高槻市で開業し、神経難病や脳卒中などの患者さんを中心に訪問診療をしています。
開業前は脳神経外科医として急性期治療に携わってきました。脳卒中や脳腫瘍などの重症度の高い患者さんは、長期入院を余儀なくされたり、退院後に自宅へ帰ることができないケースが少なくありませんでした。なんとか住み慣れた家で暮らせる環境を作りたい、そう思ったのが在宅医療に進むきっかけです。

父も同じ高槻市で脳神経外科医として外来診療をしていたことから、生まれ育った高槻市で「在宅医療」で地域を支える役割を担いたいと決意し、開業に至りました。

脳神経外科医による訪問診療はエリア内でも非常に少なく、おかげ様で多くの患者さんや連携先から需要があり、対応が難しい重症患者さんなども積極的に診療をしています。




Q. 以前のスケジュール管理方法と課題を教えてください。

急増する訪問件数と情報管理の煩雑さ

当初はGoogleカレンダーで予定管理をしていました。患者数の増加とともに常勤医師も3名に増えたため、1日の診療が3列になると非常に見づらくなり、視覚的に把握することが難しい状況でした。

スケジュール以外の訪問時に必要な情報は電子カルテのメモで管理していました。外来向けカルテのため、訪問先ではPCしか見られないなど使用端末の制約があり困っていました。情報が分散しており、瞬時に判断・対応が出来ない状況に限界を感じていました。


そのようなタイミングに在宅医療連合学会大会の展示ブースでクロスログを見つけ、これだと思い導入に至りました。

2025-06-17 18.32


Q. クロスログを導入してどう変化しましたか。

現場で即判断・即対応。安心して任せられる環境に。

クロスログを導入してから、スケジュール業務と情報共有の効率化に大きな変化がありました。

スマートフォンで直感的に見やすく、他のスタッフがどこを回っているかもすぐに把握できます。緊急往診が入っても出先から効率的なルートに組み替えられ、院内の事務スタッフとすぐに共有できるため、クリニック全体での連携力が向上しました。
これまで管理できていなかった入院スケジュールも管理でき、訪問スケジュールと連動しているため、直前に電話して確認する手間も省けています。

また、クロスログの魅力はスケジュールだけでなく、地図、電話、情報管理といった機能が一元化されている点です。

医療処置や物品交換、初診患者さんに関する情報(同席者の有無、NG時間など)もタグやメモで見える化・整理できるため、現場での判断材料になります。 多職種への電話連絡もスマートフォンからワンタップで済むので助かっています。

加えて、住所とは別に駐車場所など設定でき、家の外観やキーボックスの場所などの写真も登録可能です。新たに加わったスタッフでもすぐに訪問できる設計になっています。

クロスログを見ればスケジュールをはじめとした必要な情報が一目で分かる、訪問診療ならではのあらゆるニーズに対応したシステムだと思います。

例)訪問時に必要な情報を申し送りや写真で共有 申し送り・写真活用例


Q. 最近活用している機能はありますか。

最近では、診療以外の会議や勤怠情報などもクロスログ上で管理しており、スタッフ自身で医師の動きを把握して自律的に調整できる環境になっています。
オンライン会議のリンクも貼ることができるため、クロスログを起点に業務が出来ています。

また、医療DX推進体制加算に伴いMCS(メディカルケアステーション)を利用し始めましたが、患者ページを探す煩雑さもクロスログとの連携で軽減されるので、今後活用していきたいと思います。

2025-06-17 18.38


Q. 今後の展望についてお聞かせください。

脳神経外科の医師が在宅医療を担っているケースは少なく、私たちのようなクリニックの存在は地域にとって大きな意味があると感じています。
私たちの取り組みを発信していき、今後こういった専門性を持った医師たちがもっと在宅の現場に出て、患者さんが「家に帰れる環境」をもっと増やしていきたいと考えています。




クロスログを単なるスケジュール管理ツールとしてではなく、現場で使いこなすための工夫があり、それがチーム全体の連携力や安心感に繋がっていることを実感しました。
お忙しい中インタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました。




事例集バナー

インタビューにご協力いただいたクリニック

医療法人利仁会 むねみつホームメディカルクリニック

■ 住所
〒569-0077 大阪府高槻市野見町5-45 Diamante2020 3F
https://m-hmc.com/clinic/