医療法人社団ナーブ・ケア・クリニック ナーブケア在宅クリニック
脱Excelで「安心感」のある業務環境に。日々の診療や多職種連携に集中できる体制を実現。

神奈川県横須賀市にある 医療法人社団ナーブ・ケア・クリニック ナーブケア在宅クリニック様。
今回は、理事長の久保篤彦先生、事務の上田瞳様、看護師の内田美妃様にお話しを伺いました。
| クロスログ導入による変化 | |
|---|---|
| 導入前 | Excelや手作業によるスケジュール管理で抜け漏れ発生、心理的な不安があった |
| 導入後 | スケジュールや患者情報が一元管理され、安心して業務に取り組める環境に |
Q.まずは貴院についてお聞かせください。
久保先生:
当法人は、1991年にMR画像診断の専門施設として開院し、現在は脳神経外科領域を中心とした外来診療と訪問診療を組み合わせて地域医療に取り組んでいます。外来の患者さんが通院困難になったことをきっかけに、2009年から訪問診療を始めました。
地域の高齢者は年々増加しており、現在は1日2〜3チームが稼働しています。最近では皮膚科のニーズも増えており、脳という専門領域を持ちながらも非常勤医師も採用することで、地域の患者さんの生活を支える体制を整えています。

Q. クロスログ導入前はどのような課題をお持ちでしたか。
二重登録による抜け漏れと確認作業で時間を取られていた
久保先生:
訪問診療を始めた当初は、私が作成したExcelでスケジュール管理をしていました。Excelを扱うのは得意だったので、スケジュールの作成だけでなく、当日の診療一覧や患者・施設向け予定表など様々な資料をExcelで構築していました。
私だけが訪問する分には問題なかったのですが、医師が2人、3人と増えてくると共有が必要なり、さらにGoogleカレンダーにも登録していました。
スケジュールのミスは許されない中で、事務スタッフにとっては関数だらけのExcelを扱うことの不安や転記作業の負担など、当時は大変な状況だったと思います。
上田様:
以前はExcelからGoogleカレンダーに手作業で予定を登録していたので、抜け漏れなど発生していました。とくに新規患者さんの追加や予定の入れ替えでは確認作業が発生しますが、間違いがないか一件ずつの確認になるので、時間がかかっていました。

Q. クロスログを導入された経緯をお聞かせください。
久保先生:
クロスログがリリースされたばかりの頃に学会で話を聞いたのが最初の出会いです。当時は自分が作ったExcelの方が使い勝手が良いと感じて導入を見送りました。その後、患者さんやスタッフが増える中で、スケジュールのミスを防げて、負担が軽減できるツール探しに模索しておりました。
再びクロスログに学会で出会った時は以前よりもかなり進化した印象を持ち、導入を決断しました。スケジュール管理に使っていた人件費、スタッフの不安感やストレスなどを考えると、クロスログの導入費用は安いと思いました。
Googleカレンダーに慣れていたこともあり、最初の2〜3ヶ月は並走しながら使い方を覚えましたが、すぐにクロスログに一本化できるようになりました。
Q. クロスログを導入してどう変化しましたか。
手作業による管理から解放され、業務負担と不安が大幅に軽減
内田様:
スケジュールの抜け漏れがなくなり、安心して業務に取り組めるようになりました。定期訪問の繰り返し設定やスマート予定作成(提案機能)があるので、頭の中で順番を考える必要もなくなりました。
スケジュール作成は看護師がメインで行いますが、クロスログは操作が簡単なので、事務スタッフも予定変更に対応でき、誰でも最新情報を確認できるようになっています。
また、スケジュール管理だけでなく、当日の診療一覧や患者・施設向け予定表もクロスログから出力できるので、Excelで作成していた資料は全て置き換えることができました。
久保先生:
スケジュール管理が効率化されたのはもちろんのこと、これまで管理や資料作成に費やしていた時間を、各スタッフは多職種との連携・コミュニケーションに使えるようになったのは大きな成果です。
クロスログの情報に基づいて判断できるので、ミスによるストレスが減っただけでなく、主観に頼らず公平性のあるスケジュール管理ができるようになったことも、導入して良かったポイントです。

Q. クロスログチャット(ベータ版)は使ってみていかがでしょうか。
久保先生:
当院は、院内の情報共有でGoogleチャットを採用していましたが、同じような機能がクロスログからもリリースされたという情報を目にして早速使ってみました。シンプルな操作感なのでとくに障壁なく移行できています。
当院の使い方は、医師・看護師・事務の3者でグループを作成し、訪問メモなどをリアルタイムで共有しています。診療中に事務がカルテの下書きなどをしてくれるので、クリニックに戻ってからすぐに完成させることができます。
Googleチャットはあくまで情報共有のみですが、クロスログは「患者情報」と紐づくので、その点も魅力です。アプリの起動も早く、手軽に使えるので、今後は多職種との情報共有でも活用していきたいです。
また、将来的には医師同士の連携にも活用の幅が広がると嬉しいです。在宅医療は適切なマッチングが重要なので、在宅医と専門医、クリニックと病院といった異なる医師同士が、患者さんの状態をスムーズに共有できるようになると、診療の質はさらに高まります。
今後のアップデートで、より広い連携や業務効率化を支える中心的な存在になってくれることを期待しています。
Q. 最後に今後の展望をお聞かせください。
久保先生:
当医療機関の専門である脳に関連することを中心に、予防の段階から人生の最終段階まで地域の方々を支える医療体制を整えていきたいと考えています。施設入所でも、自宅でも生活しやすい環境にあった医療提供体制をどう作るかが重要です。
診療だけでなく、スケジュール管理をはじめとした事務業務や多職種連携を効率的かつ密に行い、チーム全体で患者さんを支える体制を作っていきたいと思います。

インタビューにご協力いただいたクリニック
■ 住所
〒238-0012 神奈川県横須賀市安浦町 2-19
■ HP
医療法人社団ナーブ・ケア・クリニック:https://www.nccncs.jp/
ナーブケア在宅クリニック:https://www.nczc.jp/