導入事例

医療法人おひさま会様

各スタッフの「ルート」「現在地」が地図上でわかるため、空間的に情報の把握が可能に。臨時往診が楽になりました。

  • エリア:大阪府・兵庫県に3医院(2023年8月現在)
  • 使用電子カルテ:homis
  • 患者数:約1,800名(3医院合計数) ※インタビュー時
  • CrossLog Tracker(現在地共有アプリ)のオプションあり

内容
導入前 クリニック独自のシステムを構築していたが、テキスト中心で「現在の状況」がわからなかった
導入後 各スタッフの「現在の状況」を空間的に把握可能に。結果、往診の対応が楽になった。また予定・情報の管理もクロスログを起点に一元管理が可能に。

クロスログを長年ご利用いただいている医療法人おひさま会様。
今回は医療法人おひさま会の理事長 山口高秀先生とおひさまクリニック院長 稲岡雄太先生にお話しを伺いました。

Q. まずは貴院についてお話ください。

-「伴走医療」を理念に、今日も患者さんの人生と同じ歩幅で歩んでいく -

2006年に兵庫県神戸市で開業して、在宅医療を始めて今年で18年目になります。
現在は兵庫県内に2医院、大阪府内に1医院と合計3ヵ所のクリニックがあります。
一番大きなクリニックで患者数約1,000名ほど、続いて約600名、約250名ほどと法人全体では現在約1,800名ほどの患者さんを診療中です。
当法人はチーム制で診療しています。様々な勤務形態の医師や、多くのスタッフが在籍しているため、1日の稼働レーンは比較的に多くなっております。(7~8レーン)

おひさま会様2


Q. これまでの予定管理方法を教えてください。

-様々なツールを繋ぎ合わせて医療を進めていた毎日-

開業当初から予定や情報の管理に難渋していました。
17年前はクラウドの観点がなかったため、パソコンを持ち出して診療を行っていました。

昔の携帯では患者さんの情報を送る時、伝達がテキストのみでそれを入力する時も携帯のボタンのみ、など事務にとってかなり大変な作業です。依頼する側も気を使っていました。
情報が共有できるツールが必要と感じ、当院独自の「おひさまシステム」を構築しました。
最初は院内でグループブログを作りました。患者さん一人一人のブログで、そこに患者さんの情報を登録します。診療先でそのブログの情報を確認していく方法です。
その後、クラウド型のシステムが出てくると”ファイルメーカー”を利用しました。
しかしファイルメーカーも情報がテキスト中心で、地図情報や全体を俯瞰で見ることができません。

在宅医療に適したツールがない時代に、どうすれば効率よく診療できるのか、試行錯誤の連続でした。

そのような時にクロスログを見つけ、その構想段階で「面白そう」と思いクロスログに興味を持ちました。


Q. その当時に感じていた課題は?

- 各チームの現在の状況が把握できない -

リアルタイムで「今」「どの患者さん」を診療しているのかがわかりませんでした。
当時の「おひさまシステム」のやり方では、訪問が完了した患者さんのテキストの背景色を変えていました。それは「完了した」ことはわかりますが、現在の状況(今はどこにいるのか)まではわかりません。
また、予定も個別でしか見れなかったため稼働しているチーム全体を把握することもできませんでした。
予定管理のうえで一覧性がなく、不便を感じていました。
緊急往診が発生した場合に、一番近いチームが誰なのか、がわからない状態です。


当時は不便さを感じながらも「何が足りないのか」わからずに使用していましたが、今クロスログを導入して改めて空間的な把握が足りなかったと実感しています。

おひさま会様5


Q. CrossLog導入後の変化について。

- 予定の空間的把握・CrossLogを起点とした予定管理 -

まず、予定が空間で把握できるようになりました。
毎朝のミーティングの中で、当日の予定をクロスログ内の「ルート一覧」を見ながら全員で確認しています。各チームが今日はどのエリアを担当しているのか、そこで共有をするためです。
地図上でチームとエリアが把握できるため予定とルートが視覚的にわかりやすく、朝から気分も盛り上がります。
そしてオプションの「CrossLog Tracker(現在地共有アプリ)」を利用しているため、GPSで各チームの「現在地」が分かります。そのため緊急往診が入った場合でも、一番近いチームに訪問してもらうなど対応がスムーズにできるようになりました。

感じていた課題である「今」「誰が」「どこにいるのか」が空間的に視覚化され、全体の状況把握が便利になりました。

※画面イメージ(実際の画面とは異なります)

ルート一覧(参考)


また、今ではクロスログが全体の「起点」になっています。
zoomのURLを入れてオンライン会議の予定を入れたり、スプレッドシートのリンクを貼ったり、朝一番にすることはクロスログを確認しています。
さらにスマートフォンからも操作ができるため、カルテに登録する前に忘備録変わりにメモに残す、電子カルテの患者ページに移行する、ルートを確認する・・・ まさにクロスログはポータルサイトです。

実はクロスログ導入時には意見が分かれていました。
予定を組むだけならスプレッドシートのほうが簡単という意見もあり、2つのツールで管理することが面倒だと思っていました。複数のツールを使わず電子カルテで完結できないか、と。
しかし導入してみるとこんなにも「予定が起点になる」と思いませんでした。
今はクロスログから全てが始まります。

おひさま会様4


Q. 他にCrossLogの良い点はありますか?

MCS連携ができるようになったカイゼンを見て「さらにハブになる!」と思いました。
コミュニケーションツールなど他の連携が多くなれば、クロスログからそこに移動できる。複数のツールを別々に使いたくないので、クロスログを起点にツールに移動できればかなり楽になります。

また、他には操作が直感的に使いやすく、視覚的にもわかりやすいという意見が多くありました。
そしてカイゼンのスピードも速く、そこも嬉しく思います。いつもカイゼンのお知らせを楽しみにしています。
おひさま会様3


Q. 今後クロスログに求めることは何でしょうか。

予定の実績がわかるようになればいいと思います。
今は診察が完了している患者さんの情報がわからないため、現在地を確認して「ここにいるのであれば、ここまで完了している」と読まないといけません。
クロスログ内で診察が完了した時に一目でわかるようになれば嬉しいです。
他にも、アイコンから検索ができるようになってほしいです。「初診」のアイコンを利用していますが、アイコンでは検索ができません。アイコンのワードも検索ができれば便利です。

患者さんの訪問予定だけでなく、院内のスケジュール管理や情報管理など、多岐にわたってクロスログを活用していただいる医療法人おひさま会様。
開業当時から「どうやって効率よくできるのか」を探求されているところが、クロスログをより便利に使っていただいている理由だと思いました。
お忙しい中インタビューを受けていただき、誠にありがとうございました。

インタビューにご協力いただいたクリニック

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〒655-0033 兵庫県神戸市垂水区旭が丘1丁目9-60
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