医療法人すずらん会 たろうクリニック
優秀な担当者に依存していたスケジュール管理から脱却。誰でも効率的に運用できる体制を実現しました。
福岡県福岡市に本院を構える 医療法人すずらん会 たろうクリニック様。
今回は、院長の内田直樹先生にお話しを伺いました。
クロスログ導入による変化 | |
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導入前 | 優秀な担当者の属人的なルート組みに依存し、複雑化と非効率に悩まされていた |
導入後 | スケジュールとルートが一元管理され、誰でも効率的に運用できる体制になった |
Q.まずは貴院についてお聞かせください。
当院は、福岡県福岡市と東京都江戸川区葛西で看取りまでを含めたケアを行っている機能強化型の在宅療養支援診療所です。本院の福岡市および近郊では、月に約1,200名の患者さんを診療しています。
特徴の1つは、私は老年精神医学・認知症を専門にしており、他にも精神科医が常勤しているので、認知症の方や精神疾患の患者さんが多いということです。一方で、内科・外科を含む幅広い専門医も在籍し、在宅の「総合病院」としてさまざまな疾患に対応できる体制も整えています。
患者さんが自宅で安心して生活できるよう医療面から支える、ということを目指しています。
法人としては「変化と成長」を社是としています。
おかげさまで規模としては大きくなってきているのですが、ベンチャー企業のような気持ちで常に新しいことにもチャレンジしています。例えば、オンライン診療が保険適用となる以前から臨床事業に参加しており、クロスログもリリース初期から導入しています。
Q. これまでにどんな課題をお持ちでしたか。
ルート組みは重要だが優秀な担当者に依存していた
「訪問診療のルートをどう組むか」は、当初から大きな課題でした。
クロスログ導入検討時は患者さんは約900名でしたが、スケジュールを組むのが複雑化しており非常に苦労していました。診察時間より移動時間が長くなることも多く、効率的にルートを組むことが診療の質・患者数の確保に直結していました。
当時は優秀な担当者が1人でルート組みを専任していましたが、その方が休むと「ルートが分からない」「予定が変更できない」といったリスクが常につきまとっていました。
また、患者さんの住所を車載ナビに登録して訪問していたのですが、情報更新が遅く、リース更新でデータが消えたりと不便も多くありました。Googleマップを現場で使ってみたりもしましたが、点と点の最適ルートは確認できても、6ルート、7ルートと同時に走っている中で全体の最適ルートとなると難しく、もっと良い方法はないかと模索していました。
これまでは優秀な担当者のおかげで何とかなっていましたが、やはり患者数・医師数が増えると限界がありますし、担当者の退職をきっかけに、何とかしたいと本格的に考えるようになりました。
Q. クロスログ導入の経緯について教えてください。
クロスログに出会ったときは「スケジュール属人化の解決ができる」と直感しました。クロスログのリリース初期から導入したので、ホワイトボードを囲んで開発者と議論を重ね、現場に合った機能を一緒に作り上げていったんです。
当初は「スマホで使いにくい」など改善要望も多くありましたが、その都度すぐに改善されていきました。これまで利用してきたサービスは意見を出しても反映されないのが当たり前でしたが、クロスログは必要な機能であればすぐに反映してくれるので、現場の声を本当に拾ってくれるているのだと驚きました。
Q. クロスログ導入してどう変化しましたか。
属人化が解消。改善されてどんどん使いやすく!
スケジュール組みが非常に簡単になり、属人化の不安も解消されました。
現在は事務2名体制で運用していますが、私自身も出張や講演予定などが入った際に、クロスログからすぐに予定を変更できるなど、柔軟性が高まりました。
以前はエクセルファイルに打ち込んだものをクラウド上で共有していて見辛かったんですが、今はスケジュールはもちろんのこと、ルートも簡単に見ることができるので非常に便利です。
Googleマップと連携されているので、車載ナビに手入力していた作業が不要になり、看護師もアプリから直接移動先を確認してスムーズに移動できています。
Q. 便利だと感じる機能は他にありますか。
電子カルテとの連携が特に便利です。
元々は別のクラウド型電子カルテを使っていたのですが、前の電子カルテはAPIを公開しておらず、スケジュールを電子カルテとクロスログと2重入力しないといけないという手間がありました。
その後、クロスログとAPI連携に対応している電子カルテに切り替え、片方にスケジュールを入れると自動で反映されるようになったので、業務負担が大幅に軽減しました。
Q. どのような方におすすめしたいですか。
複数医師で運営している在宅医療クリニックにはぜひ導入されると便利だと思います。
在宅医療は「いかに効率良いスケジュールで回るか」が肝心です。その点でクロスログは非常に大きな相棒になってくれます。
開業当初など医師一人の場合でも、診療に集中するという点で、電子カルテとセットで導入するのも選択肢の一つだと思います。
事務の皆さまの声
- 訪問ルートが見える化され、効率の良いルート調整がしやすくなった点や、マップ作成の手間がなくなった点で助かっています。
- スケジュール入力については、以前は複数人での同時編集ができず、必要なデータが消えてしまったり、自分の更新が正しく反映しなかったりといったことがありましたが、クロスログのおかげで解消されました!
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