公益社団法人地域医療振興協会 シティ・タワー診療所

ヒューマンエラーの対策ができず訪問の抜け漏れが発生。クロスログ導入によって抜け漏れがなくなりました。

  • エリア:岐阜県岐阜市
  • 使用電子カルテ:Medicom-HRf
  • 患者数:約400名 ※インタビュー時

内容
導入前 Googleスプレッドシートで管理をしていたが、ヒューマンエラーが頻発していた
導入後 操作性の良さからヒューマンエラーがなくなった。これまで付箋を使用していた内容も共有ができペーパーレス化もできた

岐阜県のJR岐阜駅から徒歩2分ほどの高層ビル内にあるシティ・タワー診療所様。
今回は、医師の川田先生と看護師の奥田様、事務の山ノ内様の3名様にお話しを伺いました。

シティタワー診療所_玄関



Q. まずは貴院についてお話ください。

自分らしく生きるための”おせっかい”で患者さんをサポート

当院は開設から今年で15年目になる診療所です。
43階建てのタワーの3階部分にあり、タワーの上層階は分譲マンション、中層階にはサービス付き高齢者向け住宅が入っています。
当院ができた当初の目的は、その中層階に住んでいらっしゃる方たちを診るための診療所として、加入している協会(地域医療振興協会)が立ち上げました。

※公益社団法人地域医療振興協会
地域医療の確保と質の向上を目的として設立された公益法人です。
北は北海道から南は沖縄・離島と、全国に約85か所の運営する病院・施設などがあります。


当院は月曜日から土曜日まで、基本的に毎日診療しています。 外来は月曜日から土曜日の午前、午後は月曜日と金曜日に診察しており、予防接種や健康診断も行っております。

訪問診療は、開院して数年で立ち上げましたが、その時のスタッフは医師と看護師と事務の3名でした。

今では居宅の在宅患者さんが約200名、施設の在宅患者さんが200名ほどで、そのうち医療ケア児も50名ほどいらっしゃいます。
小児の在宅診療は、最初は小児専門医ではない先生にも迷いがあったようですが、一人二人と始めたら、どんどん増えていきました。
この地域で小児の在宅医療をしているところが少なく、今では岐阜市では当院が一番多く受け入れをしています。
小児の在宅医療が多いところが当院の特徴の一つと思います。

また、がん末期の患者さんや重症の患者さんも多いです。
大変な患者さんもお断りせずに、どんな患者さんでも診療をしています。

シティタワー_往診車



Q. これまでの予定管理方法と課題を教えてください。

スプレッドシート管理でのヒューマンエラーによる訪問の抜け漏れ

訪問診療立ち上げ時から数年は、紙管理(手帳)でした。
手帳に予定を書いて、次の予定が決まったら書き加えていく。患者数も増えていくので、文字もだんだん小さくなっていきます。

しばらく手帳での管理をしていましたが、その後、Googleのスプレッドシートでの管理を始めました。
当院からすればそれは大きな改革で、これまで手書きだったものをパソコンで管理するようになった時には多くのスタッフに拒否感がありました。

パソコンに慣れていないため、スプレッドシートでの管理は大変でした。
操作に慣れていないので、自分でも気が付かないうちに予定を消してしまうことが多々ありました。
また、履歴が残らないため、本当にそこに予定があったのかも確かめようがありません。
どんな操作をして予定が消えてしまったのか、注意をしていても何かを操作した時に予定が消えてしまってそれに気が付いていない、など、対策ができないヒューマンエラーが頻発していました。

シティタワー_IMG 3380



Q. クロスログ導入後の変化について。

ヒューマンエラーによる訪問の抜け漏れがなくなりました

クロスログは最初、以前当院に勤めていた医師が見つけてきました。 課題解決のために”どうにかしないと”という思いで、まずは商品説明を聞いてみることに。
説明を聞く限りでは「大丈夫そう」と思いつつも、見えない問題・想定していない問題があるかもしれない不安感はありました。
しかし、院長もコスト的な部分を含め後押ししてくださったこと、また他に代わる手が見つからなかったことで、まずは導入してみようという事になりました。

知り合いの看護師さんにクロスログユーザーさんがいらっしゃって、その方から「2週間くらいで慣れるよ」と聞いていました。
そのため、私たちもそれを目標に使っていました。

クロスログを導入してからは、訪問の抜け漏れはなくなりました。
スプレッドシートと違い、誤操作をすることがありません。

導入前に抱いていた不安感の原因の「見えない課題」も特になく、順調に使うことができました。

クロスログではメモをよく使用しています。
電子カルテもありますがまだ一部紙カルテも使用しており、以前はその紙カルテに付箋を貼っていました。
その付箋に書くような内容を、クロスログのメモに入れています。
付箋は貼っていても見ていないのか、結局伝言が伝わっていないこともありましたが、クロスログの場合は、伝言漏れもありません。

朝のカンファレンスの時もクロスログを見ながら行っています。クロスログの予定はみんな必ず見ているので、情報の共有もかなり楽になりました。

訪問の抜け漏れもなくなり、情報共有もできて、もうクロスログを手放せません。
前の管理方法には戻れないです。



Q. 電子カルテとの連携はどうでしょうか。

電子カルテとクロスログの連携は、予定を1日1回電子カルテに送っています。
以前は、当日分しか送れませんでしたが、今は未来の予定を送れるようになるなど、予定の同期は以前よりも便利になりました。


導入して間もない頃に、院内の皆さまでクロスログの使用方法をミーティングして共有されたり、単純なミスで予定の入力漏れがあってもそれを発覚できる仕組みを作ったり、クロスログ導入をきっかけにミスのない予定管理ができるようになったと実感しました。
お忙しい中インタビューを受けていただき、誠にありがとうございました。

インタビューにご協力いただいたクリニック

公益社団法人地域医療振興協会 シティ・タワー診療所

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■ 住所
〒500-8856 岐阜県岐阜市橋本町2丁目52番地 岐阜シティ・タワー43 3階
https://www.citytower-cl.com/