医療法人社団慈風会 在宅診療 敬二郎クリニック
紙の地図から完全ペーパーレス化を実現。チーム医療を支える情報共有のハブとしてクロスログを活用。

香川県高松市にある 医療法人社団 慈風会 在宅診療 敬二郎クリニック様。
今回は、理事長の西信 俊宏先生、事務長 堺様、看護師 笹野様にお話しを伺いました。
| クロスログ導入による変化 | |
|---|---|
| 導入前 | 電子カルテと地図を併用してスケジュール管理しており、地図の印刷や手書き修正に多くの手間がかかっていた。現場と事務所間での情報共有にも課題があった。 |
| 導入後 | スケジュールをリアルタイムで確認できる完全ペーパーレス化を実現。さらに、情報共有のハブ(中核システム)としての活用も進み、業務の標準化にも繋がっている。 |
まずは貴院についてお聞かせください。
西信先生:
当院は香川県高松市で20年前に在宅専門として開院しました。現在は常勤医師5名と非常勤医師1名で約480名の患者さんの診療にあたっています。
当院の大きな特徴は、あえて主治医を置かない「チーム体制」をとっていることです。どの医師が訪問しても一貫した診療ができるよう、日々のカンファレンスで情報共有を行っています。また、ワンフロアに医療事務、訪問看護師、地域連携部門を配置し、職種を越えてカンファレンスが自由に行える環境を整えています。
さらに、医療DXやICT化にも積極的に取り組んでおり、システムエンジニアを院内で雇用するという珍しい体制をとっているのも特徴です。

クロスログ導入前のスケジュール管理の課題を教えてください。
毎日の地図印刷と手書き修正で多くの工数がかかっていた
堺様:
以前は電子カルテの機能を使ってスケジュール管理を行っていました。
ただ、訪問ルートを組む段階では、地図ソフトに患者さんの情報を重ねて印刷し、訪問する医師ごとに色分けをして毎日配布するという非常に手間のかかる作業をしていました。
患者さんの増減や当日の予定変更があるたびに手書きで修正を加えるため、地図がごちゃごちゃになり見づらくなってしまうことも課題でした。
クロスログ導入の経緯を教えてください。
堺様:
きっかけは電子カルテの変更です。新たに導入したカルテには十分なスケジュール管理機能がなかったので、別の管理方法を検討する必要がありました。クロスログを実際に試してみて、専用アプリならではの画面の見やすさや、地図機能の使いやすさに魅力を感じて導入を決断しました。
導入1ヶ月目は従来の運用と並行しながら試験的に使用し、2ヶ月目からクロスログへ一本化しました。現場の看護師が中心となって新しい運用を整備してくれたこともあり、とくに抵抗感もなく、スムーズに定着できたと思います。
クロスログ導入後はどのような変化がありましたか。
紙の地図から脱却!スケジュール管理から情報共有までスピーディーな運用へ
堺様:
一番大きな変化は完全なペーパーレス化に移行できたことです。クロスログの地図機能により紙の地図を出力する作業が不要になり、ルートや医師ごとのスケジュールも一目で確認できるようになったので、利便性が向上しました。
また、これまで事務スタッフ中心だったスケジュール管理も現場の看護部マネージャーが主体となって調整できるようになりました。より現場に近い人がリアルタイムで調整できるため、運用のスピード感も大きく変わりました。
笹野様:
情報共有の質も向上したと感じています。申し送りや訪問時に必要な情報についても、見やすさと使いやすさから自然とクロスログへ集約されていきました。外出先で看護師がスマートフォンから必要な情報をすぐ確認できるようになったのは非常に大きいですね。
以前は紙のメモを持ち帰ってカルテに入力していましたが、クロスログのメモ機能は簡単に入力でき、よく使うメモは定型文登録ができて入力負担が少ないので、記録時間を短縮できています。事務所と現場のやり取りもクロスログ上で完結するようになりました。

クロスログをどのように活用しているか教えてください。
笹野様:
当院では現場全体の運用基盤としてもクロスログを活用しております。物品・処置情報、書類などの対応状況、シフトの管理、そして各システムへクロスログを「ハブ」としてアクセスできる点もその理由の一つです。
具体的な活用として、患者メモには当日やるべきことが一目で分かるよう工夫しており、対応内容によって色分けをしています。黄色はコスト算定が必要な処置、赤は書類関係、青は処方、緑は訪問情報など、これらをルールとして整理しています。また、処置完了後にマークを変更することで、事務側が算定漏れなく確認できる仕組みになっています。
このように「これさえ記録・確認すれば大丈夫」な状態にすることで、新人スタッフでも必要な対応がすぐ分かるため、教育負担の軽減や業務品質の標準化にも繋がっています。
活用イメージ
堺様:
当院のスタッフは朝一番にまずクロスログを開き、そこから電子カルテやMCS(メディカルケアステーション)へアクセスしています。また、昨年新たに増えた拠点の情報も確認できるので、診療している患者さんや稼働状況が把握しやすいです。
単なるスケジュール管理ではなく、日々の業務を開始する入り口として機能しており、院内業務をつなぐ「情報共有のハブ」として欠かせない存在になっています。
最後に今後の展望をお聞かせください。
西信先生:
これからの在宅医療においては、多職種や他機関との地域連携がますます重要になっていくと思います。そうした中で、クロスログがハブとして多様なシステムと連携できる、より汎用性の高いプラットフォームへとさらに進化していってほしいですね。
今後は、例えば定期的な処置の管理機能や、物品の在庫管理システムとの連携までクロスログで完結できるようになると、より現場の負担は減ると思います。クロスログは日々のカイゼンスピードも非常に早く、現場の声を反映しながら進化していると感じるので、今後どのように発展していくのか楽しみにしています。
インタビューにご協力いただいたクリニック
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